2018年3月23日 調査レポート

待機児童の問題の原因の一つとして保育士不足が挙げられています。
厚生労働省の調査では、平成29年度末に必要な保育士は46.3万人、新たに必要となる保育士は6.9万人の確保が急務としています。

保育士不足の背景には、保育士の労働状況や処遇問題などの理由が挙げられます。
この保育士不足の問題に対し、今後未来を担う学生が保育の現状をどれだけ認識しているか、またできることのアイデアを知るために現役の高校生に保育業界に関する意識調査を明らかにしました。
 
 
調査概要(一部)
今回ご協力いただいたのは、都内に在籍する284名の高校生1.2年生です。

今も待機児童が増えている状況で、子どもたちを預かる保育士の不足も問題となっています。そこで高校生に「待機児童」についての認知度を伺いました。
結果としては、95%ほど聞いたことがあり知っている回答でした。最も多かった回答は「少しは知っている」54.7%、次いで多かったのが「聞いたことはあるがあまり知らない」が27.2%という結果になりました。

次に、保育士不足について「全国で必要な保育士が6.9万人不足していることを知っていますか?」と伺いました。全体の90.6%の学生が保育士不足を知っていました。

保育士の業務負担について、「保育士の半数が毎日残業していることを知っていますか?」という質問では全体の76.2%の学生が認知していました。
 
 
保育業界の課題解決のためのアイデア
高校生は保育士の業務負担を解決するために「子どもと遊ぶ」「遠足・運動会などの行事の手伝い」がどちらも5割以上にのぼり、専門的な知識がなくても協力可能だということがうかがえました。
 
 
保育士を増やすためのアイデア
【保育士の待遇について(一部抜粋)】
・企業や自治体、国は保育士の賃金について見直すべきだと思う。保育士に求めたいのは、僕はまず数より質だ。充分な賃金で優秀な保育士を育てたり雇うべきだと思う。
・保育士になった人への手厚いサポートやサービスを政府が行う。
 
 
【ボランティアの活用(一部抜粋)】
・地域の学生のボランティアを募集する。
・自治体の高齢者にボランティアとか老人会の活動とかでやる。
 
 
【学生の活用(一部抜粋)】
・学校教育の中に保育実習を設けて、小さい子供たちと触れ合う楽しさを多くの学生に知ってもらう。
・中学校や高校に協力してもらって授業の一環として保育体験をいれ、手伝いをして保育士について興味をもたせる。
 
 
【保育士の仕事をアピールする(一部抜粋)】
・どうしてもきついイメージや給料が安いイメージがあるのでそういうイメージを変えて将来やりたいと積極的に思える環境づくり
・保育士の仕事のいいイメージをネットや広告などに載せて、多くの人が見れる環境を作る。また、公演会などを開いて、保育士について、偽りなく伝え、大変な仕事でもあるが実は素晴らしい仕事であることをうまく伝えるといいと思う
 
 
【その他】
・アプリの連絡帳をもっと使って、書類仕事を減らす
・事務の人と子供を見る人とで仕事を分けたらいいと思う
・保育士になるのは楽器が演奏できないといけない、水泳ができないといけないなど、変わった条件があり、保育士になるのを諦める人は多いので、そういった条件が減れば保育士もある程度増えるんじゃないか
 

今回の結果より、高校生にも保育業界の課題しっかりと認識されているということがわかりました。保育士不足解決のためには、仕事量に見合った待遇や環境にすること、またすでに学校でも実施しているところもあるボランティアの活用など、高校生ができることもあると思います。
ほいくらいふでは引き続き、保育士業界の課題に取り組んでいきます。
 
 

詳細はこちらです。
https://hoiku-me.com/other/nurture-news/46513/